2011年04月06日

第6回 フィールド オブ クラフト 倉敷へのお誘い

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いよいよ今年も、フィールドオブクラフト倉敷が来月に迫って来ました。
実行委員会の広報として、今年も関わっています。

本当に面白くて素敵なイベントなので、多くの方にお越し頂きたくて、
いろいろな雑誌社や出版社、新聞社にイベント紹介のお願いをしているのですが、
今年のプレス用に書いた文章をこちらに再録しておきたいと思います。

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 フィールドオブクラフト倉敷は、全国からクラフト作家が集う、野外の企画展です。
野外でのクラフト展は、松本をはじめ、全国各地で開催され、
今、一つのブームとなっている感があります。作り手も使い手も、
何かそこに魅力を感じ、引き寄せられているのだと思います。
 さて、その魅力は何でしょうか。
 私の個人的な推測でしかありませんが、
それは「つながった感じ」ではないかと思うのです。

 「モノ」自体は世の中にあふれています。
コンビニや100均や量販店やショッピングモールにデパート。
十分すぎるほどあります。でもクラフト展に足を運んで下さる。
それも年を追うごとにたくさんの方が。
 あふれる「モノ」と何が違うのでしょうか? 
 それを考える糸口が、「つながった感じ」だと思うのです。

 私自身、羊毛の紡ぎ織りをしていて、フィールドオブクラフト倉敷をはじめ、
野外のクラフト展では、糸車を持っていき、
糸ができていく瞬間を見てもらいたいと実演を毎回行っています。
ふわふわした綿状の羊毛から、糸車が回って一本の糸になっていくさまに、
子ども達は興味津々。じいっと眺めています。
ある子が「あ〜、糸ができてる〜」とつぶやいたので、
私が「そうよ、みんなが着てる服も一本一本の糸からできてるんだよ」と言うと、
「えっ、そうなの?」と驚いた様子で自分の服をまじまじと見ていました。

 今の子ども達にとって(いえ大人の私たちも)、
「モノ」はすでに完成した状態でお店に置かれています。
誰が何を思ってどんなふうに作っているのか、もとの素材がどんな形なのか柔らかさなのか。
さらに、その素材はどんな環境(自然)が育んだのか。
知識としては知っているかもしれませんが、実感としてつながっていないことが多い。
バラバラなのです。

 クラフトの作り手たちは、それをつなげて伝えることができる。
 陶芸の人達からは、土の感触やなめらかさを教わり、
ガラスの人達からは、光が揺らぐ美しさを、木工の人達からは木のぬくもりを、
金属の人達からその柔軟性を知ることができます。
そして作り手本人からその生身の言葉を聞くとき、自分とモノと作者と自然、
そして地球がつながっていくのを実感します。
 それが私が使い手としてクラフトと関わる時に感じることであり、喜びです。

 フィールドオブクラフト倉敷では、その「つながった感じ」を、
他のクラフト展よりも少し多く実感してもらえると自負しています。
それには工夫があるからです。
 参加する作り手の方々全員に、自分の仕事を「使い手に伝える」お願いをしています。
手仕事の実演、道具や素材の実物の展示、工房の様子の写真展示などのほか、
15文字以内で自分のもの作りのテーマを自分の言葉で表現してもらうこともしています。

 会場を歩くと、木片からスプーンが削りだされる音に聞き耳を立てたり、
綿が糸になっていく瞬間に驚いたり、
小さな銅板が叩かれて鍋に変化して行くさまに感動したりできることでしょう。
 自分がモノとつながり、作り手とつながり、素材とつながり、自然とつながり、
地球とつながっていく喜びを、会場を訪れた多くの方に味わって頂きたいと願っています。

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第6回 フィールド オブ クラフト 倉敷
2011年5月14日(土)・15日(日)
10:00〜17:00 雨天決行
会場 倉敷市芸文館前広場


posted by シンドウヨシコ at 10:52| Comment(0) | 展示会つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月09日

Field Of Craft Gallery

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二日間限りのまぼろしのカフェギャラリーが終了しました〜。
自分で言うのもなんですが、
とってもおしゃれで、気持ちのよい空間になってました黒ハート
お越し下さったみなさま、ありがとうございました。

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カフェは日中はオープンエアーな空間。
公園の緑を借景にした贅沢なカフェでした〜

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ね、おいしそうでしょ。
お冷やのグラスからランチプレート、スープボウル、さじ、スティックにいたるまで、
すべて作家さんの作品でした。
しかも自分で好きな作家さんを指定できちゃうんです。
こんなチャンスは滅多とありません!!!

そして、ギャラリースペースはこんな感じ。
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人気作家さんを集めました。うーん贅沢な展示でしたね〜。

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エントランスホールには5月に開催した第五回フィールドオブクラフト倉敷の様子をパネルでご紹介〜。
これも良くできてましたね〜(手前味噌ですみません)
もしかすると、また来年のフィールドオブクラフト倉敷でお披露目するかもしれません。


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夕暮れに浮かぶ白いテントのカフェが、幻想的。
夢の二日間でした〜。


posted by シンドウヨシコ at 11:31| Comment(0) | 展示会つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日

円山ステッチ〜雰囲気のおすそわけ

展示会が終わってもうすでにずいぶん経ってしまいました〜。
お出かけ下さった皆様、ありがとうございました。

円山ステッチ。
オーナーの明子さんの人柄そのものの温かい雰囲気が居心地よく、
隠れ家のような場所だから、じっくりと見て頂けたのではと思います。

遅ればせながら、ちょっぴりご報告。
写真も明子さんから頂いたので、
雰囲気だけお裾分けしま〜す。

まずは初日の珈琲野点。
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明子さんとご主人の手作りの庭で。
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吹き抜けで、開放感があって明るいお部屋に展示させてもらいました。
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幼なじみのSちゃん登場。
コートとマフラーを試着していってくれました〜。
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こんなアットホームな展示会、幸せでした黒ハート
posted by シンドウヨシコ at 09:58| Comment(0) | 展示会つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月05日

円山ステッチでの展示会始まりました


円山ステッチでの展示会、始まりましたるんるん
朝の雨が嘘のように、展示会の始まる10時にはからっと晴れました。

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テーブルウエアの小物を中心に、たくさんの羊さんたちを見て頂きました。

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お庭での珈琲野点にも、羊のコースターを使ってくださいました。

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このお庭で珈琲野点が行われました。(すみません、野点の様子が撮れませんでしたあせあせ(飛び散る汗)

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企画して下さった素敵な女性、佐野明子さん(右)です。
足を運んで下さったみなさま、お手伝いに来て下さったみなさま、そして美味しい珈琲を入れて下さった「451BOOKS」の根木有紀さん、ありがとうございました。
佐野さんのご自邸兼設計事務所が会場なのですが、その優しい空気感は、明子さんの人柄やその周りの人たちそのものという気がした一日でした。素敵な場を提供して下さったことに本当に感謝です黒ハート


暮らしが息づくホームスパン展
2010年10月11日まで  (13時から18時まで)
 
円山ステッチ・ガーデンギャラリーにて(岡山市中区円山834−1)
  086−238−7582


posted by シンドウヨシコ at 11:52| Comment(2) | 展示会つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年06月01日

充実の二日間でした!


クラフトフェアまつもとが終了しました。
お天気もよく、心地よい風を感じながら、
充実した二日間を過ごさせていただきました。
たくさんの方がブースに足を止めて下さり、
声をかけて下さり、感激です。ありがとうございました。

今年は入り口近くのブースでしたので、人、人、人の初詣状態。
びっくりしました。あらためて、クラフトフェアまつもとの人気を実感です。
場所が好立地だったのか(←遅い時間に到着したので、残りくじだったのですが)
ここ数日、寒かったために手に取ってもらいやすかったのか、
はたまた私の制作量が足りなかったのか、
早いうちに作品が少なくなってしまい、
色を選んでいただけなかったお客様にはご迷惑をおかけしました。
来シーズンは、できるだけたくさんの種類をご覧頂けるよう、
これから制作を頑張りますね。(出展できるかどうかは分かりませんがあせあせ(飛び散る汗)

じっくりと見て下さり、肌触りの良さを実感して下さり、
織りの組織の面白さや色の深みを発見して下さった方が多く、
作り手として、励まされることばかりでした。
これからも誠実な仕事をして誠実な作品を見ていただこうと
心に決めました。本当にありがとうございました。

それから、お手入れの方法を印刷した紙が一日目にしてなくなってしまい、
お渡しできていない方が多く、ごめんなさいあせあせ(飛び散る汗)
このブログにてアップしますので、ご参照下さい。
加えて、取り扱ってもらっているお店のリストもまとめたいと思います。


さて、そういうわけで、二日目の午後には作品もわずかになったので、
ゆっくりと会場を見てまわることができましたるんるん
一通り、知り合いの作家さんにごあいさつ。そして、気になった方のブースに。

一人目は佐々木トモミさん。同じホームスパンの方です!
やっとお会いできました。
お話をすると、私の先生、森由美子さんと同じ岩手の町の出身だそうです。
作品は糸も細く、緻密で、誠実さがにじみ出ていて良いものばかりでした。

もう一人は、谷口みかささん。
絹のショールやマフラーを出されていました。
全然、知らずにふらっと立ち寄ったのですが、
その仕事の緻密さ繊細さ、しっかりした技術に、
ただ者ではないオーラを感じました。
絣の使い方がまたおしゃれ。
一見して絣と分からないような入れ方なんです。
こういう技術の取り入れ方は私のツボなんですよ〜。
もっと多くの作品を拝見したかった〜。
(来年もしお会いできたら、朝一番に直行して買いたい!)

もう一人、拝見したかったのは渡辺珠美さん。
ですが、二日目午後には完売したらしく、
いらっしゃいませんでした。残念バッド(下向き矢印)

なんだか、文字ばっかりでしかも長文になってしまいましたね。
実はカメラを持って行くのをすっかり忘れておりましたあせあせ(飛び散る汗)
ごめんなさーい。
posted by シンドウヨシコ at 11:30| Comment(0) | 展示会つれづれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする