
蒜山高原といえば、このジャージー牛の放牧風景ですね。
竹内さんの牧場はここからもう少し上蒜山の山裾に寄ったところにあります。

広さは2ヘクタールほど。
15年ほど前からお父さまが少しづつ道を作っていたところに、
4年前からひつじを飼うために本格的に木を切ったり草を刈ったりし始めたそうです。
最も難しかったのは草作りでした。
牧草の種を播いてもうまくいかないので、
今はできるだけ自然の野草を生やすようにしているそうです。
もちろん、農薬は使用せず、羊や山羊たちの糞を有機肥料として使っています。
「はじめは牧場内に草がなく柵も弱かったためよく羊が逃げ出して困りました。
今でも牧草はまだまだとても苦労しています」と竹内さん。
自然栽培での牧草作りには、安定するまで10年ともいわれているそうです。
それでも「自然の優しい味わい、自然の菌を生かすためには
自然のものを食べさせる方向に向かいたいと思っています」と抱負を語って下さいました。
そんな竹内さんの牧場生活は毎日大忙しです。

朝晩二回の搾乳と餌やりに加えて、
チーズ作りが週3日、カフェの営業が週3日入ります。
どの日も就寝は午前零時ごろになるのだとか。
カフェの営業がない冬場も、牧場の柵の整備や羊の出産などで仕事は尽きません。
「彼女(羊)たちの生活がそのままにミルクになって現れます。
すべてが繋がっていると日々、実感しています」と竹内さん。
自然と調和していける暮らしを目指しています。
「チーズも同じです。イタリアでの伝統的なチーズは、
ただそこで保存のために、楽しむために作られていました。
とてもシンプルなのだけどその後ろには
長い時間をかけて培ってきた自然との調和がある。
そういうものを作りたいと思っています」

竹内雄一郎さんと奈緒子さん夫妻
次回はチビちゃんの羊毛を使った布作りについてです。
「蒜山物語 ホームスパンとおいしい時間」展
2015.2.25~3.8(お休み2/27,3/2,6、私の在廊日2/25,28,3/1)
営業時間13時〜18時
円山ステッチ(岡山市中区834−1)086-238-7582
posted by シンドウヨシコ at 15:52|
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展示会つれづれ
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