お待たせいたしました。
来週からjokogumoさんで、企画展が始まります。
『冬をたのしむ、ホームスパンのマフラーと手編みのミトン』
11月28日(水)〜12月8日(土) @jokogumo神楽坂店(瓢箪坂の下)
※会期中無休
ホームスパン:新藤佳子・佐々木トモミ
ミトン:linusknit
定番のコースターやポットマットの他、
大人の赤のマフラー、タッサーシルクを混毛したシルクウールのマフラーとショール。
シェットランド羊のショールなど、いろいろ送らせてもらいました。
手触り、ふくらみの違いを楽しんでもらえればと思います。
詳しくはこちら→
☆
今年のポットマット・コースターは、残り少ない英国羊毛の手持ちの中から、3種。
ブラックウエリッシュマウンテン(焦げ茶)
チェビオット(ベージュ)
ハードウィック(グレー)
そして、小さな小さな国内の牧場から取り寄せた国産羊毛の中から、3種。
ジャコブ(白と焦げ茶の格子柄)
サフォーク(白とタッサーシルク糸の格子柄)
マンクス(マロン色と赤茶)
加えて、オーストラリア産の羊毛から、2種。
コリデール(モカ色)
ゴットランド(グレー)
英国羊毛は早晩、手持ちがなくなってしまいそうです。
向こうの牧場も高齢化で、手紡ぎ向けの質の良い羊毛を生産してくれる人も
流通してくれる人もいなくなっているようですね。
さて、今年の羊たちですが、
ブラックウエリッシュマウンテンは剛毛系。
でも私の好きなもっちり感はあってブラックウエリッシュマウンテンらしい仕上がりです。
チェビオットは、いつもより柔らかめで細めの糸で繊細な仕上がりになりました。
模様に織り込んでいるタッサーシルク糸も前より輝きのある糸にしてみています。
ハードウィックは、英国羊毛らしいパリっとした仕上がり。
この羊に代わる羊が今のところ見つかっていないので、
この肌触りが消えてしまうのが名残惜しいところです。
ジャコブはブチ柄の羊。古来からの羊の原種に近いと言われています。
国内の牧場でも数頭ずつですが、飼われています。
焦げ茶と白の羊毛に選り分けて紡ぎ、チェックに織ってみました。
サフォークは日本で飼われている羊の大半がこれです。
(顔が黒く、羊毛が白い、あの羊です)
繊維は太いですが、弾力があるので、私の好きな仕上がりになりました。
タッサーシルク糸も昨年のものよりしっかりした糸で、
密度も増して織っているので、かなり厚手の生地になり、
ポットマットにも使っています。
マンクスは、今年は国内のものを使ってみました。
マンクスらしいマロン色に、明るい茶色(赤茶)をところどころに
織り込んでいます。
コリデールは、オーストラリアやニュージーランドに多い羊です。
柔らかいものはマフラーにも使われます。メリノに比べれば繊維も太く
非常に扱いやすいので、初心者には紡ぎやすい羊。
ゴットランドは、もともとはスウェーデンのゴットランド島が原産です。
今回のものはオーストラリアの牧場のもの。
普通の羊毛は縮れているのですが、
このゴットランドは縮れがなくツルンとしていて、とても太いのです。
まるでモヘアの毛糸みたい。生地の仕上げでもほとんど縮まず、
他の羊毛と合わせるのは難しいし、織りの生地むきではないのですが、
今回ちょっと試験的に取り入れてみました。
というのもゴッドランドのグレーはとてもきれいな青みがかったグレーなのです。
この色をコースターに取り入れたかったんですよね。
まだまだ改善の余地ありですが、面白い風合いに仕上がったと思いますよ。
以上、今年の羊紹介でした♪
posted by シンドウヨシコ at 13:50|
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