2013年10月29日

今年の羊たち〜2014〜

お待たせしました!
今年もコースター&ポットマットの生地が仕上がりました。
今年の羊たちはこちら↓

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どれも定番の色とデザインなのですが、使用している羊が今年は違うのです。

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まず、今年の焦げ茶は英国シェットランド島の羊、シェットランドです。
シェットランド島は北大西洋の強風の影響で島にはほとんど牧草がないため、羊は海藻を食べるのだそうです。シェットランド羊毛はフェアアイルセーターで有名ですね(フェアアイルとはシェットランド諸島南のフェア島で編まれるニット・ウエアとその柄の事です)。

ホームスパンでも、シェットランドの極細の羊毛はマフラーにできます。オーストラリアのメリノやポロアスよりも膨らみがあるので、好んで使われる作家さんは多いです。ただし切れ毛になることが多く、質の良い極細の羊毛を手に入れることは至難の技で、なかなか難しいようです。

今回の生地に使ったものはかなり太めの毛のシェットランド。色は黒に近い濃い焦げ茶です。仕上げてみた感じは、しっかりサラッとした感じでしょうか。昨年までのブラックウエリッシュマウンテンと比べてみるのも面白いですね。(この羊毛はたまたま手に入った一頭だったので、今回分のみになります)


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人気のグレーは、今年は北海道産の雑種の羊です。サフォークとチェビオットの雑種です。羊まるごと研究所さんところの羊です。ハードウィックのバリっとした手触りのあの個性はありませんが、サフォークの血が入っているので弾力はあるし仕上げた感じもなかなかいいです♪とっても質の良い羊毛だったので、もちろん色もきれいですよ。

ここで、なぜ雑種なのかを書いておかないといけませんね。国内産の羊はまず絶対的な頭数が少ないのです。昔は羊肉を食べる習慣もなかったですし(今もさほどないですね)、毛織物が本格的に入って来たのも明治時代の軍服からです。それでも戦前は岡山辺りでも農家では羊を一家に一頭くらい飼っていた時期がありました(たぶんコリデール種ではないかと推測)。一年に一度、毛刈りをし、刈り取った毛は業者が回収に来て毛糸と交換してくれたそうです。

さて、今の北海道産の羊ですが、主にラム肉のための羊で、サフォーク種やサウスダウン種がメインのようです。その掛け合わせ用にチェビオットなどの品種が飼われているそうなのです。そのため純粋チェビオットの羊毛はごく少なく、雑種が多くなるんだそうです。

そういえば、この「羊まるごと研究所」さんの真っ黒なチェビオット羊毛を以前、送ってもらったことがあり、大きなストールに織り上げたものもありますよ。こちら↓
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これだけ黒に近いのは珍しいらしいです。来月のよこぐもさんでの展示会に出せたら、出してみますね(まだ分かりませんが)。


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続いてオーストラリア産のコリデールです。普通はマフラーに使う細めの羊毛なので薄手ですが、仕上がりはもっちりとして薄いながら弾力があるのが特徴です。本当に素敵な感じのむちっとした生地に仕上がってくれました。


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続いてはゴットランドです。たて糸にはサフォーク種の白を使い、よこ糸にゴッドランドを使っています。ゴッドランドは縮みにくく、サフォークは縮みやすい性質なので、仕上げると表面が少し面白い模様になります。もちろん服地ではこういう斜行線を出すことは禁じ手ですが、コースターやポットマットなら、ユニークな模様として楽しめるかなと思っています。


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最後はマンクスの2種です。今年も国内産のマンクスです。岐阜県の牧場から送ってもらいました。濃い色のマンクスしか手に入らなかったので、英国産チェビオットの白を混ぜてベージュに近い明るめの色合いにしています。それでもマンクスの甘茶は独特の色合いですね。


以上です。
11月から順次出荷の予定です。
どうぞ今シーズンもよろしくお願いしますね。



posted by シンドウヨシコ at 11:59| Comment(0) | ホームスパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月30日

北海道へ国産羊毛の買い付け♪

北海道の足寄町にある石田めん羊牧場さんに伺ってきました♪

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メインはラム肉の出荷をされているらしいのですが、
雑誌などで拝見するかぎり、かなりこだわって生産されていらっしゃる様子でした。
なので飼われているのは肉用のサウスダウンという品種がメインです。
羊毛品種はその掛け合わせのために数頭いるだけのようです。

さすがにサウスダウンは毛足が短すぎて使いづらいので、
チェビオット系のものを三頭分、購入してきました!
こちらがそうです。
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薄茶のものと、ブチのもの、それから白を選んでみました。
どんな布になるか、楽しみですね。

訪れた8月中旬は、毛刈りが終わったばかりで、ほかにもたくさんありましたよ。
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ところで、今回の北海道は家族旅行のため。
たまたま近くに来たので、牧場に寄らせてもらったんです。

今回の旅は、ほとんど子ども目線の旅。
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十勝川の渓流釣りから始まって、

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森に放牧された馬を自分で探して来るところから始めるネイチャーホースライディング。

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釧路川源流を下るカヌー

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湖岸を掘ると温泉が出る砂湯

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羅臼湖トレッキング

などなど、観光地と呼ばれる場所へはほとんど行っていませんが、
お盆だったので返ってそれが良かったようです。静かにじっくりと楽しむことができました。
子どもたちと北海道再発見の旅!でした。



posted by シンドウヨシコ at 17:34| Comment(0) | ホームスパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月10日

紡ぎ初めの赤

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写真だとちょっと色味が違いますが、紫がかった臙脂色の赤を紡いでいます。
3年前くらいにマフラーで使った色です。コチニールだけで染めたもの。
マフラーだと少し渋すぎた感じだったので、今回はショールにします。
10年前にも同じこの色のショールを織ったことがありますが、
落ち着いたとても深みのある一枚になりました。
今回も限定の一点ものです♪

スポーツ選手もピアニストも3日休むと感覚が戻らないと言いますが、
紡ぐのもしばらくぶりだと、いつもの感覚にもどるのにやっぱり時間がかかりますね。
心地よく紡ぐ状態に持っていくために、
毎日毎日のルーティンのように今年は紡いで行きたいです。

そうそう、それに気づいたことがあるのですが、
文章を書くという行為もお休みすると、感覚が鈍るんですね。
ブログを書かなくなると途端に文章力が落ちているのを自覚します。
これも反省して、今年はこまめに言葉の方も紡いでいきたいと思います。



posted by シンドウヨシコ at 11:58| Comment(2) | ホームスパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月07日

KOHOROさんに納品しました!

二子玉川のKOHOROさんに納品できました!
お待たせして本当に申し訳ありません。
納品させて頂いたのはポットマットとコースターです。
jokogumoさんのところとは一部品揃えが違いますので、
それぞれに選んでみて下さいね。

毎年のことなのですが、中間色の羊(マンクスなど)は
体が小さいので一頭の羊毛の量も少なく、したがって作品数も少ないため、
品切れとなってしまう可能性が高いかもしれません、ごめんなさい。

また、今年からグレーのハードウィックの羊毛の入手が非常に難しくなったため
制作にも少しずつ使用しています。なので、こちらも作品数が限られてしまいました。
どうぞご了承下さい。(来シーズンから、違うグレーの羊でも試してみることにしています)

さてさて、このあとは、もう少し注文のコースター類を縫製したら、
来シーズンのショールとマフラーのデザインに入れそうです♪
どんな作品にしようか、今から楽しみです。
posted by シンドウヨシコ at 12:38| Comment(0) | ホームスパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月22日

『冬をたのしむ、ホームスパンのマフラーと手編みのミトン』展

お待たせいたしました。
来週からjokogumoさんで、企画展が始まります。

『冬をたのしむ、ホームスパンのマフラーと手編みのミトン』
11月28日(水)〜12月8日(土) @jokogumo神楽坂店(瓢箪坂の下)
※会期中無休 
ホームスパン:新藤佳子・佐々木トモミ
ミトン:linusknit 

定番のコースターやポットマットの他、
大人の赤のマフラー、タッサーシルクを混毛したシルクウールのマフラーとショール。
シェットランド羊のショールなど、いろいろ送らせてもらいました。
手触り、ふくらみの違いを楽しんでもらえればと思います。

詳しくはこちら→

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今年のポットマット・コースターは、残り少ない英国羊毛の手持ちの中から、3種。
ブラックウエリッシュマウンテン(焦げ茶)
チェビオット(ベージュ)
ハードウィック(グレー)

そして、小さな小さな国内の牧場から取り寄せた国産羊毛の中から、3種。
ジャコブ(白と焦げ茶の格子柄)
サフォーク(白とタッサーシルク糸の格子柄)
マンクス(マロン色と赤茶)

加えて、オーストラリア産の羊毛から、2種。
コリデール(モカ色)
ゴットランド(グレー)

英国羊毛は早晩、手持ちがなくなってしまいそうです。
向こうの牧場も高齢化で、手紡ぎ向けの質の良い羊毛を生産してくれる人も
流通してくれる人もいなくなっているようですね。

さて、今年の羊たちですが、
ブラックウエリッシュマウンテンは剛毛系。
でも私の好きなもっちり感はあってブラックウエリッシュマウンテンらしい仕上がりです。

チェビオットは、いつもより柔らかめで細めの糸で繊細な仕上がりになりました。
模様に織り込んでいるタッサーシルク糸も前より輝きのある糸にしてみています。

ハードウィックは、英国羊毛らしいパリっとした仕上がり。
この羊に代わる羊が今のところ見つかっていないので、
この肌触りが消えてしまうのが名残惜しいところです。

ジャコブはブチ柄の羊。古来からの羊の原種に近いと言われています。
国内の牧場でも数頭ずつですが、飼われています。
焦げ茶と白の羊毛に選り分けて紡ぎ、チェックに織ってみました。

サフォークは日本で飼われている羊の大半がこれです。
(顔が黒く、羊毛が白い、あの羊です)
繊維は太いですが、弾力があるので、私の好きな仕上がりになりました。
タッサーシルク糸も昨年のものよりしっかりした糸で、
密度も増して織っているので、かなり厚手の生地になり、
ポットマットにも使っています。

マンクスは、今年は国内のものを使ってみました。
マンクスらしいマロン色に、明るい茶色(赤茶)をところどころに
織り込んでいます。

コリデールは、オーストラリアやニュージーランドに多い羊です。
柔らかいものはマフラーにも使われます。メリノに比べれば繊維も太く
非常に扱いやすいので、初心者には紡ぎやすい羊。

ゴットランドは、もともとはスウェーデンのゴットランド島が原産です。
今回のものはオーストラリアの牧場のもの。
普通の羊毛は縮れているのですが、
このゴットランドは縮れがなくツルンとしていて、とても太いのです。
まるでモヘアの毛糸みたい。生地の仕上げでもほとんど縮まず、
他の羊毛と合わせるのは難しいし、織りの生地むきではないのですが、
今回ちょっと試験的に取り入れてみました。
というのもゴッドランドのグレーはとてもきれいな青みがかったグレーなのです。
この色をコースターに取り入れたかったんですよね。
まだまだ改善の余地ありですが、面白い風合いに仕上がったと思いますよ。

以上、今年の羊紹介でした♪



posted by シンドウヨシコ at 13:50| Comment(4) | ホームスパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする