2012年11月22日

『冬をたのしむ、ホームスパンのマフラーと手編みのミトン』展

お待たせいたしました。
来週からjokogumoさんで、企画展が始まります。

『冬をたのしむ、ホームスパンのマフラーと手編みのミトン』
11月28日(水)〜12月8日(土) @jokogumo神楽坂店(瓢箪坂の下)
※会期中無休 
ホームスパン:新藤佳子・佐々木トモミ
ミトン:linusknit 

定番のコースターやポットマットの他、
大人の赤のマフラー、タッサーシルクを混毛したシルクウールのマフラーとショール。
シェットランド羊のショールなど、いろいろ送らせてもらいました。
手触り、ふくらみの違いを楽しんでもらえればと思います。

詳しくはこちら→

IMG_0990.jpg

今年のポットマット・コースターは、残り少ない英国羊毛の手持ちの中から、3種。
ブラックウエリッシュマウンテン(焦げ茶)
チェビオット(ベージュ)
ハードウィック(グレー)

そして、小さな小さな国内の牧場から取り寄せた国産羊毛の中から、3種。
ジャコブ(白と焦げ茶の格子柄)
サフォーク(白とタッサーシルク糸の格子柄)
マンクス(マロン色と赤茶)

加えて、オーストラリア産の羊毛から、2種。
コリデール(モカ色)
ゴットランド(グレー)

英国羊毛は早晩、手持ちがなくなってしまいそうです。
向こうの牧場も高齢化で、手紡ぎ向けの質の良い羊毛を生産してくれる人も
流通してくれる人もいなくなっているようですね。

さて、今年の羊たちですが、
ブラックウエリッシュマウンテンは剛毛系。
でも私の好きなもっちり感はあってブラックウエリッシュマウンテンらしい仕上がりです。

チェビオットは、いつもより柔らかめで細めの糸で繊細な仕上がりになりました。
模様に織り込んでいるタッサーシルク糸も前より輝きのある糸にしてみています。

ハードウィックは、英国羊毛らしいパリっとした仕上がり。
この羊に代わる羊が今のところ見つかっていないので、
この肌触りが消えてしまうのが名残惜しいところです。

ジャコブはブチ柄の羊。古来からの羊の原種に近いと言われています。
国内の牧場でも数頭ずつですが、飼われています。
焦げ茶と白の羊毛に選り分けて紡ぎ、チェックに織ってみました。

サフォークは日本で飼われている羊の大半がこれです。
(顔が黒く、羊毛が白い、あの羊です)
繊維は太いですが、弾力があるので、私の好きな仕上がりになりました。
タッサーシルク糸も昨年のものよりしっかりした糸で、
密度も増して織っているので、かなり厚手の生地になり、
ポットマットにも使っています。

マンクスは、今年は国内のものを使ってみました。
マンクスらしいマロン色に、明るい茶色(赤茶)をところどころに
織り込んでいます。

コリデールは、オーストラリアやニュージーランドに多い羊です。
柔らかいものはマフラーにも使われます。メリノに比べれば繊維も太く
非常に扱いやすいので、初心者には紡ぎやすい羊。

ゴットランドは、もともとはスウェーデンのゴットランド島が原産です。
今回のものはオーストラリアの牧場のもの。
普通の羊毛は縮れているのですが、
このゴットランドは縮れがなくツルンとしていて、とても太いのです。
まるでモヘアの毛糸みたい。生地の仕上げでもほとんど縮まず、
他の羊毛と合わせるのは難しいし、織りの生地むきではないのですが、
今回ちょっと試験的に取り入れてみました。
というのもゴッドランドのグレーはとてもきれいな青みがかったグレーなのです。
この色をコースターに取り入れたかったんですよね。
まだまだ改善の余地ありですが、面白い風合いに仕上がったと思いますよ。

以上、今年の羊紹介でした♪



posted by シンドウヨシコ at 13:50| Comment(4) | ホームスパン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも新藤さんの仕事を見ると、私も一歩でも近づけるように頑張らなくちゃ!って思います。

ていねいで、美しくて、まっすぐで・・・私の中の新藤さん像と同じ作品たちです。

その人らしさがでてるんだな〜って思います。
Posted by れこひつじ at 2012年11月24日 06:38
はじめまして。斎藤桂子と申します。
今日、「よこぐも」さんで、新藤さんの赤マフラーとストール2枚を、買って来ました。
実は「よこぐも」さんに行ったのは、先週が初めて。
ネットで偶然知って行ったのですが、それから今回のホームスパン展を楽しみに、展示の初日の今日、仕事を午後から半休をもらって行ってきました。
そこであまりに素敵なマフラーとストールに、どれもこれも欲しくなり、延々と悩んで、結局清水の舞台から飛び降りる気持ちで、3枚の大人買い(?!)をしてしまいました。
私が買ったのは、赤マフラーと、シェットランド羊の薄手のショール、ポロワスの黒とグレーの杉綾織のストールです。
赤のマフラーは色味が、ショールは洗練された色と織りが、ストールは柔らかく暖かな肌触りが、特に気に入ったポイントです。
新藤さんの作品は、とても温かみがあり、それに、とにかく洗練された雰囲気がとっても素敵です。
3枚買うのは、金額的にもかなり勇気が要りましたが、思い切って買って大変満足しています。
こんな素敵なものを作ってくださって、ありがとう。
大切に使わせて頂きます。
その気持ちを伝えたくて、ブログを探して、
これまた勇気を出してメール致しました。
長々とすみません。
では、寒い折、風邪などひかないようにしてください。
新藤さんのブログもこれからゆっくり読ませていただきます。
また素敵な作品を作ってください。
楽しみにしています!
Posted by 斎藤桂子 at 2012年11月28日 22:58
玲子さん!お久しぶり。二人展、いつもながら素敵なDMでした。ありがとうございます。玲子さんの黄色いマフラーが気になりました♪
Posted by シンドウヨシコ at 2012年12月07日 11:59
斎藤桂子さま
こちらにメッセージ頂いていたんですね。お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。
よこぐもさんに伺ったところ、何度も足を運んで下さったとか。ありがとうございます。(それも会社をお休みして来て下さっていたとは!)
これほど熱いメッセージが頂けるなんて、作り手としてこれほど嬉しいことはありません。ありがとうございました。

薄手のグレーのショールは、他のショールやマフラーよりも2〜3倍、糸を細く紡いでいますので、かなり幅広ですが、マフラーとしても首に巻けるくらい薄手に仕上がっています。織りも特殊な織り方にしていて透かすと十字がいくつも浮びあがるように見えます。レース織ではないのですが、イメージだけはレース、でもしっかりとホームスパンのショールになるようにしました。羊毛はシェットランドなので、他のポロアスのショールより、独特の膨らみというか弾力があると思います。

杉綾のショールは、タッサーシルクを混ぜ込んで糸にしてありますので、グレーが少しメタリックな感じになるのが特徴です。パンツルックにも合うシャープな印象でしょうか。

気に入って下さると幸いです。何か不具合がありましたら、いつでもご連絡下さいね。(お手入れは、優しく手洗いして頂き、乾いてからスチームアイロンをかけて下さると、もとの風合いに戻ります)

今回、残念ながら会場に伺う事ができませんでしたが、
いつかまたどこかでお会いできますように。
Posted by シンドウヨシコ at 2012年12月07日 12:22
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