それも5歳の娘との会話で。
保育園での出来事はおおよそこんな感じだったそうです。
給食の準備の時間。
いつもはみんながそれぞれ分担して、
机を並べたり、食器やおかずを給食室まで取りに行ったりします。
その日、同じ年中さんのお友達の中で四人ほどが、
お手伝いをせずに遊んでいたそうです。
先生たちは忙しそうにしていたので、
娘は、その子たちに直に「お仕事して!」と言ったのだそうです。
3人の男の子たちは、素直に聞いてくれたのですが、
一人の女の子だけ聞き入れてくれなかったので、
さらにもう一度、忠告。
すると予想に反して他の周りの女の子たちが、
全員、相手の女の子の味方についてしまい、総スカンを食らった。
というものでした。
「お腹もぺこぺこだったし、手伝ってもらいたかったんよ。
先生に言おうかと思ったけど、自分で考えて(行動)したらいいと思ったんよ!」
と言いながら、わーんと大泣き。
皆さんならどう対応しますか?
以前の私なら、「こうしたら良かったんじゃないの?」とか
つい対応策ばかり提案して口出ししてしまいそうです。
でもふと、これはコーチングが使えるかもと、
喉から出かかった提案の言葉をぐっと押さえて、
まず、「そっか〜、それは悲しかったね。」と共感したあと、
「自分で考えて行動したんだね、えらいね」と肯定しました。
しばらく共感や肯定を繰り返したあと、一息ついたところで、
「じゃあ、今度、そうなっちゃったら、どうしようか?」と聞いてみました。
「先生に言いに行く!」
「そうだね、その手もあるよね、他にもあるかな?」とさらに突っ込んで聞きました。
「うーん」と考えていた様子。
そこから、「自分はいいことをしようと思ったのに」とか
「今日は悲しい日だった」など、いろいろ行きつ戻りつしたり、
別の話題に変わったりした後、突然、
「今日、寝る時にもう一度考えてみる。
これ、無駄にせんよ。絶対に無駄にせん!」と宣言するではありませんか。
一瞬、聞き違えたかなと思いました。
5歳でもちゃんと自分で答えを持っているんですよね。
こういう友達同士でのトラブルってたぶんどこにでもあるし、
「これが正解」というものもないんですよね。
どう対応するのか、それともやり過ごすか、解決するのか、
それとも事前にリスクの芽を摘んでおくのか、
その人の性格や経験値によっても違いますしね。
次に遭遇したときにどうするか。
こうした小さな擦り傷が、
その時の判断をよりよいものに
変えていってくれるのだと思います。
娘ちゃんの「‥無駄にせんよー」なんと頼もしい
子育ての根っこには「待つこと」。それとともにこんなコーチングができたら太い幹を持ったりっぱな「親の樹」になれそうです。
気を抜いてると「早く早く」って、ついせかしてたり。
考えさせることを忘れて、「○○しなさいよ〜」って言ってたり。
まだまだ太い幹にはなれてないですね〜
うちの子も総スカン食らうこと、よくあるみたい。
でもちゃんと自分で考えて行動してるんですよね!それだけでも心強い!
私もわかっていながら、つい聞き役に徹するのを忘れて、口出ししている…。
勉強になりました!
ありがとうございます。
一種のゲームみたいな部分もあるのかもしれませんね。
上の子の時の私は、余裕がなかったのか、
起こったことをすぐに誰かのせいだと考えてしまい、
袋小路にはまることが多かったなあと
振り返って反省中。
子どものせいにしたり、相手の子のせいにしたり。
ちゃんと対応してくれない周りの大人のせいにしたり。
そうすると、感情ばかりがカッカして、
全く得るものがないんですよね。
コーチングを学んで良かったのは、
この出来事を「どう、これからに生かすのか」を考えられるようになったことだなあと
最近になって納得しています。
といっても、急な対応は苦手なので、
あわあわすることばかりなんですけどね〜。