不覚にも泣きそうになって、必死で我慢。
そうすると声がつまってしまい、最後のページがしどろもどろ(^^;;
娘は「お母さん、早くここ読んで」とせかすし、
この手の本を読むのは苦手だなあf^_^;)
娘の方はあんまりピンとこなかったようで、
「あ〜長かった〜」と一言。
5歳では「生と死」の認識は当たり前ですが今ひとつのようですね。
ところで、ここの小児科の待ち合いにある絵本でもう一つ、
泣けてきて読めなくなるのが、林明子の「こんとあき」。
知っている人なら「なんで?」と思うはず。
あきという女の子が、おばあちゃんが作ってくれた
きつねのぬいぐるみのこん(お話ができる)と二人で
遠い町に住むおばあちゃんに会いにいく話。
女の子の成長の物語として描かれています。
途中、砂丘に立ち寄ったところで、野良犬に襲われ、
こんが破かれて、ぬいぐるみに戻っちゃうシーンがあるんです。
そして破れた「こん」を持って、あきは一人でおばあちゃんちへたどり着きます。
ここで泣けて泣けて。
幼い子って空想の中で、動物を飼っていたり、人形とお話していたりするじゃないですか。
そして成長していく中で、それにさよならを言う日が必ず来る。
そういう少女の成長物語として、勝手に私は読んでしまうんですよね、どうしても。
物語としてもその方がよくできていると思うし。
ですが、この話のエンディングは、
おばあちゃんちへたどり着いたあと、
おばあちゃんが破れをなおしてくれて、
「こん」も元気に復活するんです。
それでめでたしめでたし。
作者はこの物語を描いた時に、結末を変えちゃったんじゃないかと思うんですよ。
編集者かだれかに「幼児向け絵本だからハッピーエンドにしましょう」とか
いわれたんじゃないかなあ。
まあそういうわけで、
ハッピーエンドなのに、私は勝手にストーリーを作って泣いちゃうんですよ。
【関連する記事】