
これも子供たちが何度も読みたがる絵本です。
「かえでがおか農場のなかまたち」と「かえでがおか農場のいちねん」。
(なぜか出版社が違います)
とくになかまたちの方が人気です。
この農場に暮らす、犬、猫、馬、豚、ガチョウ、鶏、雌牛、山羊、羊と
周辺の野に住む動物たちまで、細かに、そして温かく紹介して行く本です。
一匹一匹の名前をちゃんと紹介して、その性格やくせなんかも詳しく書かれていて、
面白いのです。
「(猫の)マックスが寝たふりをしています。メンドリとけんかをしてもまけてしまうので」とか、
「(鶏の)チイサナカワイイ赤毛チャンはとしよりで、たまごをうめませんが、ほかのニワトリのうんだたまごをあたためるのがすきです」とか、
「(馬の)ラッキーは600ポンドもあります。ポニーなのにくいしんぼうで太っているのです。でもけってんのないウマなんていませんからね」とか。
畑のレタスを食べにくる厄介者の野うさぎも「ウサギは野菜畑がだいすきです。人間もレタスをたべたかったらたくさんうえなければなりません」とか、
台所の厄介者ノネズミには「ノネズミは、とだなにいます。どうして、野原にいないんでしょう?」なんて書かれていて、くすっと笑ってしまう。
すごーく目線が優しいのです。
この絵本を読んでいると、一匹一匹、それぞれにいいところも間抜けなところも欠点もあるけれど、その個性が面白いし、かわいいし、愛らしいなあというのが、じんわり伝わってくるのです。
大人も癒される一冊です。
【関連する記事】